地方自治体はBPMの夢を見るか(1)

予算編成過程の話がブログに出たので、強引に地方自治体にBPM(Business Process Management)を導入することが可能かつ、メリットがあるのか考えてみたいと思います。

まず、BPMとは聞きなれない用語ですが、平たく言ってしまうと会社および組織内の仕事(ビジネス)の流れ(プロセス)を”IT”を用いて可視化して、どこのポイントで仕事が滞っているのか?、仕事の開始から終了までどれぐらいの時間が掛っていて、平均、最小、最大時間はどれぐらいなのか?といった事を把握する(マネージメント)ためのITツールです。
なぜこういうものが必要になってきているかの背景ですが、企業および組織が大きくなるにつれ、それら内部は組織的に縦割化されていき、その縦割化された部門内の理屈等で部門内の仕事は平準化され、型どおりの仕事となっていきます(部分最適)。しかし、予算編成過程を一仕事と考えてみても、仕事は各部門を横断しており、いくら部門内で最適化されていようと、各部門間の摩擦、調整等様々な原因により、仕事全体としては時間の掛ってしまっていて、効率の悪いものとなってしまいます。よって、そういう問題を可視化し、除去or修正していきたい(全体最適)という考えからBPMが必要とされています。

一般的には業務自体が電子化されていないとBPMの導入効果が薄く、BPMのもう一つの側面であるPDCAサイクル、プラン(Plan)、ドゥ(Do)、チェック(Check)、アクション(Action)を回しにくいと考えられていますが、電子化の部分については脇に置き、後述したいと思います。
次に、地方自治体がBPMを導入した場合のメリット、デメリットについて<<市民>>、<<行政>>、<<議会>>別に考えてみます。

 

<<市民>>
<メリット>
  • 行政の内部の仕事の流れが見える事により、無駄の指摘や行政への理解が深まり政治参加しやすくなる
  • 行政サービスの質の向上が図れるため、適切なコストで適切なサービスを受けることができる

<デメリット>

  • 導入時にコスト(税金)がかかる
  • 情報格差を広げる可能性がある

<<行政>>
<メリット>

  • 仕事の円滑化が図れる
  • 適切で公正な業務査定が行える
  • 市民に対する透明性とサービスの向上が図れる

<デメリット>

  • 初期導入時の教育コストおよび混乱
  • システムの維持、メンテナンス要員の確保が難しい
  • 行政サービスの硬直化のおそれ

<<議会>>
<メリット>

  • 市民に対する活動のオープン性、透明性の向上
  • 上記を理由とする議会の活性化
  • 議会運営の円滑化

<デメリット>

  • 特になし?
上記に示した以上のメリット、デメリットはあるとは思いますが、市民側からすると導入しない理由は低いと思われます。

 

次回はなぜ導入できないのか、電子化の部分も含めて、こういう方法で導入できるのではないか?という事を考察します。
Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加

 

Comments

No comments so far.

  • Leave a Reply
     
    Your gravatar
    Your Name
     
     
     

    WP-SpamFree by Pole Position Marketing