『天使の分け前』

趣向を変えて映画を紹介したいと思います。

紹介する映画は『天使の分け前』、ケン・ローチ監督作品。現在上映中なのですが、全国でも上映館が少なくて観れない方もいるかもしれません。題名にもなっている”天使の分け前”という意味は、ウイスキーを樽で保存していると、年間約2%程度蒸発して少なくなるそうです、その自然に減った分を”天使の分け前(Angel’s share)”と呼ぶのだそうです。

なぜこの場でこの映画を紹介しようと思ったのかといいますと、現在イギリスでは若年層の失業者は百万人を超え、若い人にはスコッチウィスキーを知らない、飲んだことが無いという人がいるみたいです。日本でも若い人の中には日本酒を飲んだことが無いという人を良く聞きます。スコッチウイスキーはイギリスの北部、スコットランドで造られているウイスキーで、各地に散らばらる小さ蒸留所で、その土地毎のウィスキーが作られており、親しまれています。お酒にしても失業者問題みても、日本の現在の状況と似ているなあと思ったので紹介してみようと思いました。

詳しいあらすじに関しては公式サイトに譲りますが、主人公ロビーは少年刑務所から出所してから約10カ月、とある傷害事件を起こしたものの、情状酌量の上300時間の社会奉仕を命じられます。ちょうどその頃もうすぐ子供も生まれ、父親になろうとする時期にも関わらず、定まった住所もなく、職もなく、前科等から面接すら受けれない状態、そして社会奉仕に参加すると。。。という出だしです。この監督ケン・ローチ作品を観るのは初めてだったのですが、御年76歳、じつはこの作品がこれまでの作品の中で一番の興行成績良いというがすごい。この監督は一貫して労働者や移民といった社会の底辺の人達を題材にした作品を作り続けていて、2006年『麦の穂を揺らす風』でカンヌ映画祭パルムドールを受賞しています。あと、日本のウィキペディアの内容が面白いので是非読んで見てください。

映画を観ますと、風光明媚なイギリスハイランド地方の風景とその蒸留所、そのコントラストしての都市部の風景がうまく演出されていると思います。笑いあり、シリアスあり、ちょっと落語っぽい感じもあり、老若男女楽しめる作品です。そして、最後主人公たちが起こす人生を逆転させる手とは? ”天使の分け前”という言葉に秘められた意味とは? そして観終わった後、スコッチウイスキーを飲みたくなると思います。

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加

 

Comments

No comments so far.

  • Leave a Reply
     
    Your gravatar
    Your Name
     
     
     

    WP-SpamFree by Pole Position Marketing