地域雑誌『谷根千』

すみません、また地元ネタで。しかし、今人気の谷中、根津、千駄木を語る上でこの「地域雑誌『谷根千』」(以下、”谷根千”)が果たしてきた役割は小さくなく、”谷根千”が持っていたポテンシャルが町づくりにも活かせるような気がしていますので、ご紹介します。

Wikipediaからの引用
1984年10月15日に森まゆみ、山崎範子、仰木ひろみ(森の実妹)、つるみよしこ(創刊号のみ「鶴見禎子」名義)が創刊した地域情報雑誌『谷根千』(正式命は『地域雑誌 谷中・根津・千駄木』)は、その後全国各地で誕生した同種のリトル・マガジンのお手本となった。若者が集まるところでも開発が進むわけでもない、ごく普通の3つの地域の歴史や文化などの話題や生活の直接の情報を掲載して、地域おこし、地域を新しい価値観で見直すことを提唱したものである。同地域を中心に主に売られていた。森が『谷根千の冒険』(ちくま文庫)で、創刊当時の裏話を書いている。

よくタウン誌というと思い浮かべるのが、カラー写真による地元の飲食店の紹介、イベント告知、最近多いのが結婚式場情報だと思いますが、”谷根千”はモノ クロ、手書き文字あり、地味な地元広告(タイアップ記事なんて見たことない!)なんですが、内容がすごく面白い。例えば地域の銭湯全部回ってみるとか、地 域の飲み屋にアルバイトで入ってルポするとか、まあ、地元密着型の話もさることながら、やはり白眉なのが地元の古老に聞きまわって店の由来や根津遊郭、東京大空襲、関東大震災、集団疎開話 といった地元の歴史(明治以降が主)を掘り起こして記事にした所でしょうか。

自分もこの地域に住み始めて6年近くになりますが、町の建物や店、道端にあるお地蔵さんや祠の歴史や由来を知って いるとグッと町が近しい感じになります。また、自分もこの雑誌を読んでいて気付いたのですが、明治から終戦までの歴史って知っているようであまり知らなく、町の建物もこの時代の物って意外と残っていないということ…。江戸以前の建物って文化財指定とか受けて残りやすいのですが、近代のものになってしまうと取り壊される例が多い気がします。

少し話がそれてしまいましたが、その地域の様々な歴史や由来を知っていると地域への連帯感と親近感が湧き、この町を守ろう、育てようという気持ちが高まると感じますし、自分もそう感じました。正にこの雑誌はこの地域の住人にそういう気持ちを醸成させた希有な存在だったと思います。

残念ながらこの雑誌は昨年休刊してしまったのですが、このあたりの書店ではバックナンバーが置いてありますし、「ベスト・オブ・谷根千」という傑作選?も出ていますので、興味がある方は是非手にとってみてください。

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