ふるさと納税の「遠さ」

やや旧聞に属する話だけれど、ふるさと納税についての以下のニュースには軽く驚いた。

京へ“ふるさと納税”急増 09年度 府2倍、京都市1.4倍に(京都新聞)

故郷などの地方自治体に寄付すると住民税が軽減される「ふるさと納税」制度で、京都府と京都市への2009年度の寄付額が、前年度に比べ大きく伸びた。府は1730万円と前年度の2倍、市は1220万円と1.4倍に増加した。府、市とも「首都圏を中心に寄付の呼び掛けに力を入れた成果」とみている。

驚いたのはもちろん、その寄付額の少なさにだ。

京都市に限って言えば、前年比で1.4倍になって1220万円。記事によると、物産展でのチラシ配りや、一万円以上の寄付には宿泊券・食事券が当たるキャンペーンも行ったと言うから、人件費を含めればそれなりのコストもかかっている。それで「年間の」ふるさと納税額が1220万円とは、どこをどう考えても少なすぎるだろう。

まして、京都は日本の伝統的な文化の集積地であり、有数の観光地でもある。京都が好きで、毎年旅行で訪れる友人も少なくはない。ふるさと納税では、別に納税先(寄付先)は自分のふるさとに限られているわけではないのだから、京都などは寄付先としては魅力的な街であるように思える。そんな京都ですら、この納税額(正確には寄付額)である。
京都出身者のふるさと意識の一端が見えるとでも言えるのかもしれないが、これで政令指定都市では二番目に大きな額だというのだから、相対的に少ないというわけでもないだろう。
そこから考えれば、全国の地方自治体における「ふるさと納税」の実体も推して知るべしだ。

寄付の煩雑さも含めて、いまのふるさと納税はずいぶん敷居の高いものになっている気がする。その敷居を低くするためにも、まずはふるさととそこを離れて暮らす人々をつなぐ「何か」が必要だろう。
ぼくたちがプブリカで手始めに考え、サービスとして形にしたいと思っているのは、その「何か」だったりするのだ。

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