景観のランキング

我々の生活する舞台である街がどうあるべきかという観点から、景観は非常に大事である。

日本三景など、いい景観を論じるには問題ないが、悪い風景は角が立つ。そこで、悪い風景について思ったところをまとめてみた。

一昔前に話題になった悪い景観 100景。

電線、看板、日本橋の高速などが挙げられていた。

問題提起という点から言って申し分ないし、ごもっともな指摘である。ただ、切り口が定着しなかったのは次のような現状や批判があったからではないか。

・   日本国民全員が法律内では何をやってもよいという自由の恩恵を享受し、何かしらの形で悪い景観の形成に加担している

・   電線がなくなり、日本橋が再生されても日本の景観は大して変わらないと気付いている

・   悪いとされる景観の是正には膨大な税金の投入が必要で、新しいバラマキの形となってしまう。その割に都市部の大手ゼネコンが儲かるだけで、地方にお金が回らない

など。

また、世代間ギャップも見受けられる。

昔は材料や工法が限られたために、それなりに風景の統一感が保てたが、現代の都市は、新陳代謝が早く、巨大になってしまった。ある世代以降にとって、その圧倒的なボリュームと、人口/経済がシュリンクしていく現実を目の当たりにすると、今の風景を是とする認識が広まるのも当然である。むしろユニークさや多様性に価値や面白みを見出したりしてくる。

そういった世代間の認識の違いを踏まえず、断定的に都市景観の善し悪しについて語ると、ただのノスタルジーに過ぎないと捉えられる。悪い景観 100景が一部に支持されるに留まった理由はそこにもあるのではないか。

福岡でも福岡まちこわし大賞ということで、悪い景観 100景のような取り組みがあり、ニュースにもなっている。

http://www.fukuzyu.net/

評価は議論を呼ぶものである。

私の街というある程度想像及ぶ範囲では、どんどん景観の評価は色々な立場からもっと提示していくべきだ。

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加

 

Tags:

Comments

No comments so far.

  • Leave a Reply
     
    Your gravatar
    Your Name
     
     
     

    WP-SpamFree by Pole Position Marketing